ケーススタディ 5

好奇心から

ジャコビは入社9年目の優秀な従業員です。出勤も皆勤で、優れた勤務評定を受けています。過去3年にわたり主任のポストを狙ってきましたが、いつもあと一歩のところで昇格を逃しています。

ジャコビは、性自認を理由とする差別が原因ではないかと思っています。というのも、前回の採用面接中に、今でもノンバイナリージェンダーを自称しているかどうかを尋ねられたからです。

「それが主任の能力とどういう関係があるのか」と聞き返したところ、「ちょっと気になっただけで。別に答えなくてもいいから」と言われました。

これは報告するべき内容ですか?

正しい回答は「はい」

正しい回答は「はい」

このインシデントは速やかに報告する必要があります。性自認や性的指向、交際相手、家族状況、婚姻状態について応募者に尋ねることは、好奇心からであっても、不適切な違法行為です。採用・昇進面接では、応募者に業務遂行能力があるかどうかという点に絞った質問をするのが一般的です。